2019年12月16日
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名言・名文を書く2018-10 「弘法筆を選ばず」本当は「弘法書体を選ばず」であった

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2018年10月27日

日々、多数のお声掛けをいただき、
誠にありがとうございます。

延喜21年(921年)の今日、10月27日
空海は、醍醐天皇から「弘法大師」の諡号(しごう)を贈られました。
よって、本日は「弘法大師」にかかわるエピソードを
紹介したいと思います。

能筆家として著名な空海に対し、
「弘法 筆を選ばず」という有名な諺がありますが、
たぶん、90%以上の人が 国語の先生を含め、
意味を間違って覚えていると、思います。

ここで言う「筆」とは 道具としての「筆」ではなく、
書体を指します。

すなわち、「弘法 筆を選ばず」とは、
空海は、どんな書体をもよく書きこなした。
との意味であり、どんな粗悪な筆でも上手に書いた。
との意味ではありません。

 

事実、空海の著書である「遍照発揮性霊集」の中に、

「よい筆を使うことができなかったので、うまく書けなかった」

という言及があります。

さらに、「能書(のうしょ)は必ず好筆を用う」と、示しており、

本人はむしろ、よく筆を選んだ人であります。

空海は、遣唐使として唐に渡り、筆の製造法を学び、

帰国後、筆の製造法を全国に広めたほど、筆にはこだわっていたのです。

なお、空海は 書体によっても筆を使い分けていました。

適材適所ということでしょうか。

 

 

 

 

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